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佐藤誠三郎『笹川良一研究』

一休さん」のプロデューサーであった東映動画の栗山富郎によれば、エンディングの歌詞を母親に宛てた手紙の形式にするのは、作詞家のアイディアではなく、栗山がとくに出した注文であった(『月刊アニメージュ」一九八一年八月号 徳間書店)。テレビ番組制作において、プロデューサーが果たす役割を考えれば、この注文が笹川自身からのものであったことは十分考えられる。しかも番組の合間に流れるのは、笹川本人が出演する「一日一善」コマーシャルだったのだから、アニメ「一休さん」は、全編にわたって笹川良一のワンマンショーだったとさえ言えよう。

佐藤誠三郎アニメージュを読んでる姿を想像しただけで、この本を読んだ価値があったというもの。