読書感想文

本を読んだ感想を書く

栗本慎一郎『パンツをはいたサル』

京都大学の森教授が、興味深い話をしておられたので紹介しておこう。

「あるときサル学者たちが集まって、類人猿と人間とでは雑種ができそうだ、チンパンジーで実験したいけど、できたコドモの戸籍はどうしよう、なんて話をしていると、隅のほうにいた今西錦司先生が身をのりだしてきて、“おい、ゴリラはおれにやらせろよ!!”」

長年、霊長類の研究にたずさわってきた泰斗、今西錦司氏ならではの名言である。

様々な愛の形。

この本においてパンツとは、本来生物として生きるために必要ないような、人間ならではの余剰品(観念や文化も含む)のことを言うのだけど、最近は全裸中年男性を名乗るロシア軍事専門家などが出てきていて、人類史の事情も変わってきているのかも知れない。